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の常任委員会を中心に、若干の小委員会及び暫定委員会が活動を行っている。
委員会は、主にブリュッセルにおいて開催されるが、本会議開会中のストラスブール、またルクセンブルクにおいても開催される。
? 事務局
事務局はルクセンブルクに本部が、ブリュッセル及びストラスブールに支部があり、事務総長以下約3,800人の職員が働いている。議長官房及び7つの総局があり、本会議及び委員会の運営、外国議会との交流、広報、文書、翻訳等の業務を行っている。

 

2 ストラスブール市経済課長ベルク氏、国際関係課長ラフー氏とのインタビュー内容
・ストラスブール市は、?フランスとドイツの連携協力のシンボルであること、?首都でないということ、?快適で住みやすいということの3点から「欧州の首都」として選ばれた。
・この最初の選択に関しては、ストラスブール市にとってみれば外から来た賜り物であった。しかし、それを守りつつ発展させるのは、歴代市長にとって日々の絶えざる戦いであった。
・人口25万人、郊外を入れても45万人の町が単独でこの戦いを行うことはできず、フランス政府からの支援に頼らざるを得ない。フランス政府からどのように様々な支援を勝ち取り、欧州の首都としての地位を不動のものにするかは毎日のように努力してきたことである。その成果が、フランス政府とその支援内容について3年毎に交わされてきた契約である。フランスの自治体の中でこのような契約を交わしているのは、ストラスブール市だけであるが、毎回今回が最後だと念を押されている。
・パリの人たちは、自己中心的であり、自分たちの地域以外が政治の中心になることに無関心であったり敵意的であった。
・また、この努力は中央で政権が変わる度毎に一から繰り返さないといけない努力であった。
・欧州議会がストラスブール市に有ることのメリットとして、ホテル等の会議関連サービス業の直接的・経済的メリットはあまり大きくない。欧州的な・国際的なインパクトの方が重要。町のイメージアップとして、どのような宣伝・広報よりも効果が大きい。
・もちろん国際機関が有ることによる不動産価格・物価の上昇、交通渋滞等ネガティブな側面もあるが、住民もそれ以上に、欧州の首都でありたいという欧州の野心」を支持してくれている。
・市としてもそのために最大限の努力をしている。例えば、議会から空港までの公共交通機関の提供やタクシー代を負担したりしている。また、土地も無償提供し、建物建設についても国とともに必要な金額を保証し、国際機関が償還払いで施設建設費等を支払うことができるようにしている。
・また、欧州評議会や欧州議会に限らず、あらゆる国際機関に対し、施設建設費や賃貸料の

 

 

 

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